引っ越しをしようとする人には色々な理由があります。
仕事の都合や、学生は学校に通う為、環境を変えたいと言う人もいることでしょう。
こうした普通の理由で引っ越しする人もいますが、実はかなり特殊なケースで引っ越しする人も少なくありません。
また、引っ越し元の環境と引っ越し先の環境がかなり違うと言う人もいるでしょう。
そういう人達のために、引っ越し業者には荷物を一時的に預かるシステムがあります。
ここでは、引っ越しの際の荷物預かりシステムについて注目していきます。
荷物預かりシステムを利用するケース
引っ越しは何も、引っ越し元から荷物を回収し、引っ越し先に荷物を搬入するだけではありません。
様々な事情によって、直ぐに荷物を引っ越し先持っていけない人の為に「荷物預かりサービス」と言うものがあります。
このシステムを利用するケースで最も多いのは「家の建て替え」や「大がかりなリフォーム」、「増築、改築」などでしょう。
現在住んでいるところを変る訳ではありませんが、一時的に荷物をどこかへ移さなければ工事が出来ません。
「家の建て替え」となると、基本的に家族単位の引っ越しをすることと何の違いもありません。
一家分の荷物を預かれる場所はそうそうありません。
最近は「トランクルーム」などもありますが、「6畳分」程度で月額が1万円前後と高額な為、あまり現実的ではありません。
ましてや一家分の荷物となると一体いくつトランクルームを借りなければならないのか判りません。
こうした場合でも、引っ越し業者は大型の倉庫を持っており、一家分の荷物をトランクルームより安価に預かってくれます。
もちろん、全ての引っ越し業者に同システムがある訳ではありませんが、長く引っ越し専門で事業を継続しているようなところにはほとんどあると言って良いでしょう。
では、どんな場合に荷物預かりシステムが利用されるのでしょうか?
◎家の建て替え
◎家のリフォーム
◎家の増改築
◎退去と入居の日が合わなかった場合
◎新居に入りきらない大型家具
◎夜逃げ
◎引っ越し先が決まらない場合
夜逃げと引っ越し先が決まらない場合は、比較的根本になる理由は似ています。
こうしたケースでは当然荷物を入れる場所がないどころか、どこの地域に住むのかも決まっていないケースがほとんどです。
ある意味、どちらも「逃げる」必要があるので、相当遠方に引っ越しするケースが多く、まずはユーザーが何も持たずに住む地域を決めに行きます。
その期間、ずっと荷物を預かるのでかなりの長期間になるケースが少なくありません。
また、荷物が大き過ぎて入らないと言ったケースでは最終的に人に譲るか、処分するケースがほとんどです。
荷物預かりのデメリット
荷物預かりは一見便利なシステムに見えるのですが、引っ越し業者は荷物を倉庫に詰め込むので、「出したいものがある」と言っても、基本的に出すことは出来ません。
誰の荷物も取り出しやすいようになっている訳ではなく、最も奥に詰め込まれた荷物はいよいよ引っ越し先に搬入するとなっても取り出すのに一苦労する場合もあるのです。
予想だにせず必要となってしまうものはあると思いますが、それが叶わないのが大きなデメリットと言えるでしょう。
運び出しは日に余裕を持って依頼
新居が決まったり、落ち着き先が決まったら荷物を持ってきてもらわなければいけませんが、今日言って明日と言うような急な依頼は断られる可能性大です。
何故かと言えば、引っ越し業者に連絡して持ってきて欲しいと依頼、引っ越し業者はどこにあるかも判らない荷物を探し出し、トラックに積んでいかないといけません。
この”荷物を出す”と言う行為がすぐには出来ないのです。
更に預かりシステムでも「荷物を出してトラックに積み転居先で荷物を降ろす」と言う行為は1軒分の引っ越しをするのと変わりないので、トラックの手配、人員の手配など簡単には出来ません。
一番近くても荷物の持ち出し予定日から数えて1週間前には依頼しましょう。
廃棄を依頼するとお金がかかる
こうした急な荷物預かりの場合、引っ越し先に大物家具や家電が入らないケースが多いと言えます。
計画的に且つ入念に用意した引っ越しでない場合、荷物の量と引っ越し先の広さがマッチングしないのはままあることです。
引っ越し業者に荷物を持ってきてもらった上で、入らない、いらないなどの理由で引き取りはしてくれません。
もちろん、必要な金額を上乗せすればそのまま持ち帰ってくれますが、決して無料でしてくれると言う事はないので注意しておきましょう。
まとめ
今回は引っ越しの際の荷物預かりシステムについて注目してみました。
トランクルームなど借りなくても引っ越しの荷物は引っ越し業者が預かってくれると、荷物の2度降ろしなどなく楽ですね。
ですが、一見便利なシステムも引っ越し業者によってはより面倒になる場合もあります。
シッカリと営業マンに質問して後々面倒にならない様に注意しましょう。