引越しの現場では様々なトラブルが起こる事があり、
時には考えられないような大きなトラブルが起こる事もあります。
ここではそんなトラブルの中から実際に起きた、
「ありえない事件」についてお話したいと思います。
引越し作業員が怯える恐怖の「横持ち作業」
一般的に、
引越しの場合には家の前にトラックを停めると思います。
家とトラックが離れると、その間を持ち運びしなくてはならない為、
その分の労力と時間が掛かります。
しかし、
場合によっては目の前にトラックを停めておけないようなケースもあります。
- 自動車の往来の多い道路に面していたり、
- 歩道の内側に家があったり、
- 道幅が狭くてトラックを停めると他の車が通れなかったり、
このような場合には、
近くで停めるスペースを探しそこにトラックを停めなければなりません。
上記のように、
トラックを離して停めなければならない場合に、
家とトラックの間の荷物を運ぶ作業、これを「横持ち作業」と呼びます。
横持ち作業は、
もちろん手で持って荷物を運んでもいいのですが、
距離がある場合は大変な労力になるので、多くの場合台車を使った作業になります。
見た目より遥かに時間の掛かる作業
マンションや団地などの敷地によっては、
事前に申請しておかなければトラックを停められない事もあり、
そのような場合は引越し先の家まで距離のあるところにトラックを停めて、
そこから台車で運ぶと言うような横持ち作業になってしまいます。
横持ち作業は非常に時間が掛かる為、
本来であればそれなりの人員が必要になりますが、
これも当日発覚してからでは少ない人数で対応せざるを得ないので、
当日に発覚してしまった場合は恐ろしく作業時間が掛かる事があります。
例えばマンションでも
トラックとエレベーターがマンションの両隅に位置する場合、
大きなマンションであればその間を横持ちするだけでも非常に時間が掛かります。
そして、
そこからエレベーターで上がり、
搬入先の部屋がまたそこから反対まで行かなければならない場合…、
恐ろしく時間が掛かる事は予想できるかと思います。
最悪の場合には…
このような横持ち作業において最悪のケースは、
「台車を使えないような環境」である場合です。
多くの場合横道作業の横移動は台車を使うので、
時間は掛かりますが体力的に大きな負担になるわけではありません。
しかしこの横持ち作業で台車が使えないとなると、
その間、荷物を人力で手で運ばなくてはいけなくなりますので、
電化製品や大型の家具などを長い距離を運ばなければならいことを考えると、
その体力的な負担は一気に上がります。
例えば、
地面が安定していないようなところだと台車が使えません。
あまり多くはありませんが、
デコボコしていて舗装されていない道や、
そもそも草や土の上での作業においても厳しくなります。
マンションでも場合によっては台車の使用を禁止しているケースもあります。
- 床を傷つける
- 騒音の問題
などがその理由となっているようです。
しっかりと事前に対策を考えておく
このような横持ち作業に関してはやはり当日発覚したので遅く、
事前にしっかりと対策を練る必要があります。
営業マンにこのような状況を伝える事で、
- 大きなトラックを使用しない、
- 作業員の人数を増やす
- 台車を多く用意する
などの対策を行う事が可能になります。
ちょっとしたことですが、
気が付くかどうかが引越をスムーズにするかどうかを分けることにもなります。