引っ越しのときに出るゴミの種類は、生ゴミ、紙くずなどの「可燃ゴミ」、缶、ガラス、金属類などの「不燃ゴミ」、古紙、ペットボトルのキャップなどの「資源ゴミ」、そして家具や家電などの「粗大ゴミ」です。
自治体によって種類や回収の仕方に違いがあるため、住んでいるところのルールに従って正しく処分する必要があります。
今回は引っ越しで出る粗大ごみ一体どうすれば良いの?などの情報に迫っていきます。
目次
粗大ごみはどんなもの
どのようなゴミが粗大ゴミにあたるの?
ゴミの中でも処分に困るのが「粗大ゴミ」。
例えば東京23区の場合は、おおむね30センチ以上の大きいゴミを粗大ゴミと定義していますが、自治体によっても違ってくるので、住んでいる市区町村で確認してください。
家電リサイクル法に要注意! 粗大ゴミとして捨てられない4品目
テレビ、冷蔵庫(冷凍庫)、洗濯機(衣類乾燥機)、エアコンの4品目は、家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)に該当するため粗大ゴミとして処分できません。
これらの処分の方法としては、
(1)同品目の製品を購入するときに、お店で引き取りを依頼する(引き取りのみも可)
(2)市区町村へ問い合わせる
(3)指定場所に持ち込む
といった3つの方法があります。処分に必要なリサイクル料金は、製造しているメーカーによっても違ってくるため、処分する前に確認しておきましょう。
また、パソコンは資源有効利用促進法によって回収、リサイクルされていますので粗大ゴミとして処分できません。
粗大ゴミの5つの処分方法
粗大ゴミの5つの処分方法のメリット、デメリットを確認しておきましょう。
1. 自治体の粗大ゴミサービスを活用する方法
2. 不用品回収業者に引き取ってもらう方法
3. 引っ越し業者に引き取ってもらう方法
4. ネットオークションで売る方法
5. リサイクルショップに売る方法
1. 自治体の粗大ゴミサービスを活用する方法
メリット
・粗大ゴミに該当するものはすべて処分できる
・民間の回収業者や引越し業者よりも安く処分できる
デメリット
・引き取りの指定日時が決まっているため急ぎの場合は利用しにくい
・引き取り場所(玄関やマンションの1階など)まで自分で持って行く必要がある
・価値があるものでも買い取りではないためお金にはならない
・個数制限がある場合がある
粗大ゴミの出し方は自治体によって異なります。
基本的には、インターネットなどで粗大ゴミの種類、引き取りの日を指定して予約をし、処分を依頼する市区町村にあるスーパーやコンビニで「粗大ごみ処理券」を購入し、粗大ゴミに貼り付けて、指定日時に指定場所まで持って行きます。
戸建ての場合は玄関や門の前、マンションなどの集合住宅の場合は指定された共有スペースに置いておくことがほとんどです。
粗大ゴミの処分料金は自治体によって異なりますが、参考までに東京都の場合の処分料金を紹介します。
粗大ゴミ処分料(東京都の場合)
ベッド | 400~2000円 |
ソファー | 800~2000円 |
テーブル | 400~1200円 |
イス | 400円 |
食器棚 | 400~2800円 |
タンス | 400~2800円 |
自転車 | 400~800円 |
扇風機 | 400円 |
オーブンレンジ | 800円 |
カセットコンロ | 400円 |
照明器具 | 400円 |
炊飯器 | 400円 |
掃除機 | 400円 |
2. 不用品回収業者に引き取ってもらう方法
メリット
・すぐに引き取ってもらえる
・価値のないものもすべて処分できる
・軽トラックにのせ放題というサービスもある
デメリット
・自治体で処分するよりも割高になる
・価値があるものでも買い取りではないためお金にはならない
不用品回収業者はゴミ処分のプロですので、部屋から処分したい粗大ゴミを迅速に運んで処分してくれます。自治体で処分するよりもサービスの幅が広がり融通も利きやすいですが、その分割高です。
3. 引っ越し業者に引き取ってもらう方法
メリット
・引っ越し当日に処分できるので事前準備が少なく済む
デメリット
・対応していない引っ越し業者もある
・自治体で処分するよりもかなり割高になる
主な引っ越し業者の粗大ゴミ対応表
引っ越し業者によっては、引っ越し作業に徹するために粗大ゴミの処分は対応していないところもあります。家電リサイクル対象商品のみ対応や、処分だけではなく買い取りも行っているところもあります。
4. ネットオークションで売る方法
メリット
・買い取りに比べて高い値段で売れる可能性がある
・価値のないものだと思っていても高い値段で売れることがある
デメリット
・いつ売れるか分からない
・あまり大きいものは発送が難しい
・出品するのに手間がかかる
粗大ゴミの処分は、ネットオークションが一番高く売れるかもしれません。
ただし、いつ落札されるのか分からず、出品、発送などの手間もかかるため、引っ越すかなり前から出品するか、スタート金額を低くする、即決価格にするなど工夫が必要です。
5. リサイクルショップに売る方法
メリット
・近所にリサイクルショップがあれば好きなタイミングで直接持ち込める
・リサイクルショップによっては宅配買い取り、出張買い取りなどのサービスがある
・出張査定無料のところもある
デメリット
・価値のないものは買い取ってもらえない
出張サービスがあるリサイクルショップならば、持ち込むことなく大型家電や家具など気軽に買い取ってもらえます。査定してもらうときはできるだけキレイにしておくのがポイント。価値がないものも一緒にまとめて引き取ってもらえるのか確認したほうがいいでしょう。
引っ越しまでに粗大ゴミの処分が間に合わなかったら?
粗大ゴミは簡単に処分できないため、どういう処分がいいのか早めに判断し、計画を立ててスケジュールを組む必要がります。それでも、引っ越し当日までに処分が間に合わないこともあるでしょう。
その場合には、以下の3つの方法があります。
処分が間に合わなかったときの対処法
-
- 引っ越し業者の不用品回収サービスを依頼する
-
- 不用品回収業者に引き取ってもらう
不用品回収業者に頼んでも直前だと断られる場合や、料金が割高になることもあるので、間に合わないと気がついた時点で依頼するといいでしょう。
まとめ
引っ越しのときに出る粗大ゴミの処分方法を7つ紹介しました。
粗大ゴミと思っていたものが、意外と価値があって高値で買い取ってくれる場合もあるので、まずは処分するのかどうか、価値があるのかどうかを考えながら適切な方法で処分するといいですね。