引越しにまつわるトラブルの中でも、
上位に来るのがこの「キャンセル」にまつわるトラブルです。
基本的に引越しは、一度決まるとそう変更する事も無いかと思いますが、
例えば日程の変更、物件の変更、など様々な事情により、
決めていた引越し業者の予約を一旦キャンセルしなければならない場合があります。
中には、違う業者に依頼する為に、
すでに決めていた業者をキャンセルするようなケースもあるかもしれません。
ここではそんなトラブルに発展しやすいキャンセルについて説明していきます。
引越しのキャンセルは「約款」で決められている!
キャンセルに関わる問題がトラブルに発展しやすいその理由は、
やはりお客さん側が「キャンセルについての決まりをよく知らない」ということにあります。
ですから、
聞いた聞いてない、というトラブルに発展しやすいのです。
最も多いトラブル、それは「キャンセル料」です。
キャンセルでトラブルになる1番の要因がキャンセル料です。
何らかの事情で引越し業者にキャンセルを伝えたところ、
「キャンセル料がかかりますと」言われました。
「そんなの払わないといけないなんて聞いていない」
とトラブルになってしまうのです。
そこで知っておきたいのが「引越し約款」と言う物の存在です。
約款と聞くとなんだか難しそうに聞こえますし、
現に文字で見てもやはり小難しい感じで意味のわかりにくいところもあるかもしれません。
この引越し約款ですが、
通常、引越しの見積もり時、契約時に貰う見積もり書の裏面に約款が書いてあります。
約款では、
このキャンセルについての規定も書かれてあります。
ですからトラブルにならないようにする為には、この約款に目を通しておく事が重要です。
キャンセル料っていくらかかるの?
では引越しをキャンセルした時のキャンセル料は、
一体どのくらい掛かるのでしょうか?
約款にて決められているのですが、
引越し前日のキャンセル | 引越し料金の10%以内 |
引越し当日のキャンセル | 引越し料金の20%以内 |
このようになっています。
お気づきの通り、
引越しの前日からキャンセル料がかかりますが、
それ以前であればキャンセル料はかかりません。
例えば引越し1週間前にキャンセルしたにも関わらず、
キャンセル料が掛かると言ってくる引越し業者があるとしたら、
それは約款に反する違法行為になります。
引越し前日、当日などのキャンセルにおいても、
全額のキャンセル料がかかる、ということは同じく違法になります。
このような決まりは知っておくべきです
ほとんどの場合においてキャンセル料は掛かりませんし、
金額も契約した引越し金額全額などではありません。
にもかかわらず、
違法なキャンセル料を言ってくる引越し業者が多いので、
このようなトラブルも減らないのです。
万が一に備えこの事を知っておいてください。
キャンセル料の他にもかかる費用
しかし、
キャンセル料の他にもキャンセル時に掛かる費用があります。
例えば段ボールなどの梱包資材。
基本的にキャンセルなら引越し業者に返さないといけませんが、
すでに使用していた場合、買い取りと言う形で、その分の費用を払わないといけません。
その他にも例えばエアコンなどの電気工事など、
すでに着手したサービスなどにおいては,
その分の実費が掛かる事を覚えておかなければなりません。
引越しの見積もりに営業マンが来て、
その場で段ボールを置いていくのには、このような事実が隠されていたのです。
使っちゃったら費用がかかるからキャンセルしにくくなりますよね。
契約していないのに段ボールを強引において帰ろうとする営業マンには要注意ですよ!