どんな業種であっても、必ず繁忙期というものは存在しています。
当然、引越し業界においても繁忙期と閑散期があります。
では、繁忙期と閑散期はどのような違いがあるのでしょうか?
そこで今回は繁忙期の引越しで知っておくべきこととは?などの情報をお伝えしていきます。
引越しの繁忙期はいつ?
引越し業界の繁忙期とはいつなのでしょうか?
引越し業界の繁忙期は、入学や入社、移動などが集中する3月~4月です。
また、3月~4月よりも多少落ち着いていますが、2月後半期も繁忙期に入ります。
一方で閑散期は、6月~8月と11月~1月の間です。
それ以外の月は通常期と考えて良いでしょう。
但し、繁忙期月でない場合でも、土日祝日、大型連休などの期間もそれなりに忙しい時期だと言えます。
繁忙期における引越しのデメリット
引越し繁忙期のデメリットで真っ先に考えられるのは、予約が取りにくいと言うことでしょう。
依頼が集中するため、日にちも当然ですが希望の時間に引越したくても上手く取れることは稀だと言えます。
また、料金が閑散期などとは桁違いに高いと言うことも頭に入れておきましょう。
日によっては、料金以外に割増料金を別に取られることもあります。
加えて引越しの質が著しく下がるのもこの時期です。
繁忙期で慢性的に人手が足りない状態になっていますので、この時期になって雇い始めたアルバイトや派遣が一気に多くなるからです。
多くの引越し業者は、社員1人をリーダーとして複数人のアルバイトでチームを作って業務に就くことが多いのですが、繁忙期にはリーダーすらもアルバイトというケースが増えてきます。
もちろん、社員だからと言って誠実で良い仕事をするのかと言うと一概にはそうと言えませんが、少なくとも経験値だけはアルバイトよりもあるのが事実です。
また、1チームで1日複数件の引越しをするケースがほとんどですので、どうしても仕事が雑になりがちです。
家族4~5人の一軒家でも1チームで1日3件と言った無茶な場合もあるほどです。
1人暮らしや2人暮らしなど小規模の引越しの場合、1日5~6件こなすというのも当然と言う具合です。
これでは、全てを一定の質で完璧にしろと言うのは中々難しい話です。
このように繁忙期の引越しはデメリットこそあれ、メリットはほぼないと考えて良いでしょう。
繁忙期の引越しを賢くする方法
では、繁忙期でもある程度の質や価格を求める場合はどうしたら良いのでしょうか。
まずは何と言っても、引越しが決まったら一刻も早く予約をしましょう。
早ければ早いほど、繁忙期でも希望の日時に引越しが出来る可能性が高まります。
2ヶ月程前に予約出来ればベストです。
予約が早いと、急ごしらえのチームではなく、質の良いスタッフが揃う可能性も高くなると考えて良いでしょう。
また、質の高いスタッフを多くしたい場合は、営業担当に率直に「当日は派遣とかアルバイトじゃないですよね?」と念を押してみると効果があります。
例え、アルバイトや派遣が多い引越し業者でも、当日はそれなりに仕事が出来るスタッフを揃えてきます。
次に繁忙期でもそれなりに価格を抑えたい場合は、時間などを指定せずにフリーにすると安くなります。
また、遠方の場合は「地元→地元」の引越しと違い、かなり料金がかかるのですが荷物の「相乗り」をするとかなりお安くなります。
荷物の相乗りは、他の客の荷物と同じトラックで運ぶことを言います。
例えば2tトラックで運んできた違う客の引越し荷物を4~5件集めて、10tトラックなどの大型トラックでいっぺんに運ぶわけです。
相乗りをすれば引越し業者は遠方へのガソリン代や高速代金を1台分に抑えることが出来るので、必然的に価格を安く出来るというわけです。
但し、この方法は飽くまで遠距離の引越しの場合だけで通用する方法です。
また、日時指定を全くしなければ更に安価になります。
日時指定をしない場合は、それなりにスタッフを集めやすい日になるので、引越しの質も上がります。
日時指定をしない方法とは「3月の3週目なら何日でも構わない。時間もいつでも良い」と言った予約の取り方です。
この場合、引越し業者は引越しに行ける2~3日前に連絡してきます。
急な予定になるものの、繁忙期で料金を抑えられるなら構わないと言う人向きです。
家族がいると難しいですが、1人暮らしのケースであれば融通も利くでしょうから少しでも安くしたいという場合は利用すべき方法と言えます。
まとめ
そこで今回は繁忙期の引越しで知っておくべきこととは?などの情報をお伝えしてきました。
閑散期に引越しが出来れば価格的にも質的にも一番良いのですが、どうしても繁忙期にしか引越し出来ないということは当然ありますよね。
繁忙期は引越し業者にとっても、かなり無理をして仕事をこなしていかなければならない時期です。
そうなると、料金は高くなり、質は低くなるのですが、賢く立ち回れば価格を抑えて、質もそれなりに出来るのでチャレンジしてみて下さい。