人生の中でも、最も大きな買い物と言えば、新築の家ですよね。
結婚などを機に、家を建てようと考える人は決して少なくありません。
しかし、家は何度も建てるものではありませんので、ほとんどの人が未経験です。
失敗しないためには、事前の準備や計画が非常に重要です。
そこで今回は、新築住宅を建てる際に気をつけるべき事柄を見ていきましょう。
目次
予算総額を正確に把握すること
総額をしっかり把握する
家を建てるというと、どうしても建築費用にばかり目が行きがちですが、それ以外にも多くの費用が掛かるということを理解しておきましょう。
- 土地代
- 登記費用
- 各種保険
- 外構工事
- 引っ越し費用
少なくとも、この5点についての費用は正確に知っておきましょう。
そうしないと、後で費用が足りないという事態に陥り兼ねません。
追加費用を見越して余裕を持つ
建築費用は多くの場合、予算オーバーをするものです。
設計後すぐの予算は飽くまで最小値であると考え、慎重に設計変更やオプションの追加などの設定金額も計算しておきましょう。
おおよそ、予備費は10~15%と想定しておくと安心です。
現実的な返済計画を考える
一生に一度の大きい買い物だと、ついつい現実的な返済計画から逸脱してしまいます。
実際に返済が始まるまでは、飽くまで返済も想像でしかなく、ちょっと無理しても大丈夫と考えがちなものです。
基本的に、月々の返済額は手取り収入の25%以内で考えるようにしましょう。
後悔しない土地選びとは?
新築建設で失敗しない土地選びをすることは、素人にはかなり困難なことです。
設計もできていない状況下で、土地の形や広さだけで家が建った状態まで想像するのはかなり難しいといえます。
自信がない時は、プロやそうした方面に明るい知人などに付き添ってもらうと良いでしょう。
まずは基本的に、方向が分かるようにスマホの方位磁石アプリなどはしっかり準備して臨むことが大事ですね。
日当たり・風通しを確認する
基本的には南向きが理想ですが、建物の影や風の流れもチェック。
また、玄関や窓がどの位置になるか、道路の状態も見ておきましょう。
ハザードマップを確認する
最近は災害が非常に多くなっており、その規模も相当なものになっています。
そのためにも 洪水・地震・液状化のリスクを事前に把握し、安全な土地を選びましょう。
また、その土地から避難所までどの程度の距離かを確認しておくことも必須です。
近隣環境をリサーチする
騒音・治安・スーパー・コンビニ・病院・学校の距離をチェックしておくことも重要。
地盤調査をしっかり行う
地盤が弱いと、補強工事(地盤改良)などの必要が出てきますので、追加費用がかなりかかることもありますので注意しましょう。
また、その土地がガソリンスタンドの跡地など、地質に影響が出るような場所だった場合、危険性もあるので、プロにしっかり調査してもらうことが大事です。
自治体の規制を確認
意外とネックになるのは、自治体の規制です。
建ぺい率・容積率・高さ制限などを確認し、希望の家が建てられるかチェックしましょう。
間取りを考える際に注意すべきこと
土地を決めたら次はいよいよ設計の段階に入っていきます。
設計士や建築会社などに丸投げせずに、自分で理想の家を描きましょう。
生活動線を考える
生活動線はとても重要になります。
特に玄関→リビング→キッチンの動線をスムーズになるように考えましょう。
収納をしっかり確保
収納で家の全てが決まるといって良いほど、収納は住みやすさを大きく変える要因です。
玄関収納・パントリー・ウォークインクローゼットなど、適切な収納スペースを確保しましょう。
コンセントの位置と数を考える
コンセントは良い位置に配置しないと、あちこちに配線が出てしまい兼ねません。
コンセントの配線は、出ていると実に見苦しいものです。
「ここにコンセントが欲しかった!」とならないよう、家具の配置も考慮して決めていきましょう。
子供部屋の配置
子供がいなくても、将来的に子供を作る気であれば、しっかりと設定しておいた方が良いでしょう。
子供が成長しても使いやすい部屋にすることが大事です。
将来の間取り変更を考えるとベストです。
リビングの広さを優先する
最も家族が長く過ごす場所なので、広く快適に設計することが大切です。
リビングが開放的で広く明るさを保っていると、自然と良い家族関係を築けるものです。
トイレやお風呂の位置に注意
リビングのすぐ横にトイレがあると気まずいこともあり、トイレはできる限り孤立した場所に配置する方が良いでしょう。
お風呂も同じでゆったり気兼ねなく入浴するためにも孤立した配置にします。
できる限りこれらの配置はプライバシーを考慮することを優先に考えましょう。
設備・仕様で注意するべきこと
設備や仕様については、意外と専門家任せになりがちですが、設計の段階できちんとチェックしておくことが大切です。
断熱性能・気密性を重視
高気密・高断熱の家なら、光熱費が抑えられ、快適な住環境になるので、しっかりと伝達、チェックをしましょう。
窓の位置と種類を工夫する
窓が大きすぎると冬は寒く、夏は暑いという事態に陥り兼ねません。
断熱性の高い窓を選ぶと良いでしょう。
換気システムを確認
換気は生活する上で欠かせない設備です。
換気システムによっては、家のニオイや、温度管理などに大きく影響します。
とはいえ、効きの良いものばかりを求めると、運転音の問題も出てきますので慎重に選びましょう。
第一種換気(機械換気)が快適でおすすめです。
床材・壁材の耐久性を考える
無垢材は温かみがあるが傷つきやすい、フローリングは掃除しやすいなど特徴を理解して選ぶようにしましょう。
メンテナンスしやすい外壁を選ぶ
サイディング・タイル・塗り壁など、耐久性とメンテナンスコストを考慮しましょう。
工務店・ハウスメーカー選びで注意すべきこと
実績のある会社を選ぶ
口コミ・評判・施工事例を確認し、信頼できる会社を選びましょう。
契約前に仕様や費用を細かく確認する
「契約後にオプションで追加費用が発生」といったようなことがないよう、細かくチェックすることが必要です。
アフターサービスが充実しているか確認
完成してしまえば、ほったらかしというところも多いので、気をつけましょう。
保証期間や無料点検の有無を確認し、契約書に明記してあるかなどをチェックし、長く安心して住める家を建ててくれる会社を選ぶことが大事です。
相見積もりを取る
家を建てるろいうことは、一生の内でそうそうあることではありません。
そのため、当然相場なども知らない場合がほとんどです。
業者の言い値にならないようにするためにも、複数の業者で価格・プランを比較し、最適な業者を選ぶことが重要です。
工事中・完成後の注意点
工事中も定期的に現場を見に行く
施工ミスや仕様変更がないか、実際にチェックする。
度々行くと邪魔者扱いされるのではないかと不安に思う人もいるでしょうが、大きな買い物なのですから、堂々とチェックしに行きましょう。
引き渡し前に徹底チェック!
ドアや窓の開閉、キズ、コンセント位置など細かい部分をチェックし、問題があれば修正してもらいましょう。
すぐに必要な家具・家電を決める
引っ越し後に間髪入れず使用するものは前もって準備しておきましょう。
カーテン・照明・冷蔵庫などは引っ越し前に用意しておくとスムーズです。
まとめ
今回は、新築住宅を建てる際に気をつけるべき事柄を見てきました。
しっかり計画を立てれば、新築住宅は快適な住まいになります。
後悔しないよう、事前の準備をしっかり進めましょう。