人間でも心身共に疲弊するほど、大変な作業が引っ越しです。
引っ越しを理解できていないペットの犬などは、更に不安感を抱きストレスになるはずです。
ペットの犬と引っ越しをする際には、犬が安心して新しい環境に馴染めるように、計画的に準備を進めることが大切です。
そこで今回は、犬との引っ越しを成功させるための具体的な手順を紹介していきます。
目次
引っ越し前の準備
犬は猫ほど神経質ではないといわれています。
しかし、飽くまで個体差によるもので、犬でも猫以上に神経質でストレスを感じる子もいます。
犬なら大丈夫と、間違った知識で決めつけずに、引っ越しは細心の注意を払って行いましょう。
荷造り中の犬への配慮
荷造り中は環境の変化で犬が不安を感じることがあります。
部屋が普段とは全く違っていく様子を見ると、どうなっていくんだろうと心配になるのです。
不安を少しでも取り除くために、犬の遊び道具や寝具などは一番後に片付けるようにしましょう。
荷造りの間も普段どおりの散歩や遊びの時間を確保し、リラックスできる環境を作ってあげることが重要です。
ペットクリニックに相談
引っ越し前には、検診も兼ねて1度しっかり診てもらうようにしましょう。
その際に、引っ越しのことを伝え、アドバイスをもらうとより良いでしょう。
移動用のアイテム準備
予め、犬用キャリーバッグやクレートを早くから準備しておき、数週間前から慣れさせておきます。
これには犬が普段使っている毛布やおもちゃを入れておくと良いです。
新居の下見
猫とは違い、余程の遠方でなければ、車で移動することに関して犬は意外と無頓着です。
もし、可能であれば引っ越し前に新居に犬を連れて行き、匂いを嗅がせたり短時間滞在させて、事前に少し慣れさせると有効です。
必要な情報を確認
新居周辺の動物病院、散歩に適した公園、ペットフレンドリーな施設などを調べておきましょう。
引っ越し当日
安全な場所を確保
荷物の搬出入中は犬が外に逃げ出す可能性があるため、犬をキャリーバッグやクレートに入れるか、別の静かな部屋で待機させます。
移動中の快適さを確保
車での移動中は、適切な温度管理を行い、クレートやシートベルト用ハーネスで犬の安全を確保しましょう。
窓から顔を出させる飼い主もいますが、走行中には安全のために止めておいて下さい。
また、移動が長時間になる場合は、休憩を取り、トイレや水分補給をさせましょう。
引っ越し後の対応
犬専用のスペースを用意
引っ越し直後は、いち早く犬の安心できるスペースを確保します。
そこに普段使っているベッド、おもちゃ、トイレシート、水などを置いてください。
環境に慣れる時間を与える
新しい家に慣れるまで、最初は家の一部だけを犬に自由にさせ、徐々に範囲を広げます。
無理に全体を探索させると不安を与えることがあります。
普段通りの生活リズムを保つ
散歩や食事の時間を変えないようにし、安心感を与えます。
新しい環境に慣れるまでは、犬にとって「いつもの生活」が重要です。
散歩や外出について
新しい散歩ルートに慣れさせる
引っ越し後の散歩では、最初は短い距離から始め、徐々に新しいルートを覚えさせます。
リードやハーネスの装着は必須です。
犬は、尿などで自身の縄張りを示します。
そういう意味でも、散歩は重要だと思っておきましょう。
テリトリーの印が完全ではない場合は、犬もソワソワしてしまいます。
迷子防止の対策
万が一に備え、犬の首輪に新しい住所や連絡先を記載したタグを付けておくことをお勧めします。
また、最近ではマイクロチップを埋め込むこともあるのですが、トラブルもあり、健康への被害について100%の保証はできないようですので、避けることが無難です。
5. ストレス軽減のポイント
リラックスアイテムの活用
フェリウェイ(犬用のリラックスフェロモン製品)や、普段愛用しているものを新居に持ち込むことで、犬のストレスを軽減できます。
飼い主の行動も重要
飼い主が落ち着いて行動することで、犬も安心しやすくなります。
焦らず犬のペースに合わせて新居に馴染ませましょう。
注意点
引っ越し後の体調確認
ストレスで食欲が落ちたり下痢をする場合がありますが、長引く場合は動物病院に相談しましょう。
脱走に注意
特に新居に慣れる前は、ドアや窓をしっかり閉めて、犬が外に出ないよう気をつけてください。
まとめ
今回は、犬との引っ越しを成功させるための具体的な手順を紹介しました。
人間でも、引っ越しをして新しい環境に慣れるのは大変なことです。
しかし、人間の場合、自分で考えた色々なことでストレスを発散したり、慣れるための工夫ができます。
引っ越しは犬にとっても大きな出来事です。
それは人間以上のストレスを抱えてしまい兼ねません。
このストレスで病気になったり、体調不良に陥ることも考えられますので、人間よりも気を遣って引っ越しに臨むことを忘れないで下さい。
準備と配慮をしっかり行えば、安心して新しい生活をスタートできます。