皆さんは引っ越し価格が高いものだと思っていませんか。
しかし、あながちそれは間違いではありません。
但し、引っ越し専門業者がするのか、片手間で引っ越しもしている運送会社がやるのかで価格は天と地ほどの違いが出てきます。
また、重要なのは見積もりを取る時の方法論で、それさえ間違えなければ割安で引っ越しが出来ます。
ここでは引っ越し見積もりの注意点に注目してみましょう。
目次
1暮らしと家族住まいの違い
引っ越し業者を利用する、見積もりを取る前に、自分自身の生活形態についてシッカリ把握しておきましょう。
と言うのも、1人暮らしと家族住まいの引っ越しは全く別物になるからです。
1人暮らしの場合
例えば学生の1人暮らしの場合、荷物はそれほど多くない筈です。
もちろん、テレビや家具、冷蔵庫などの”大物”はあるかも知れませんが、1人暮らしの場合はほぼ1人で運べるレベルです。
女性でも、1人男性の知り合いに頼めば自分達で出来る可能性は高いと言えます。
少なくとも小物は全て自分で運んでしまい、大物だけを依頼すると安くなります。
家族単位の場合
家族単位の場合は、自分達で行える範囲も極めて少ないと言えます。
大物家電や大物家具も多く、小物の段ボールが少々多かったとしても差して料金は大きく変わりません。
とは言え、トラックに乗せるものは形のあるものにする事が大事です。
例えば自転車、タイヤなど、こうしたものは積み込みをする際に非常に無駄な場所をとります。
すると必然、料金は高くなるのです。
引っ越し業者の価格の決め方
引っ越し業者は、基本的に「人員の数」、「トラックの大きさ」、「引っ越し距離」の3点で価格を決めていきます。
例えば、荷物はさほど多くなくても、道幅が狭くトラックが入れないなどの場合は、人員を注ぎ込むしかありません。
通常の道幅の引っ越しで10万であった場合、上記の引っ越しは約倍以上の値段になります。
トラックの大きさも形のない無駄なものが多いと2tで済むところが、3t、4tと大きなトラックを用意しなければなりません。
そうなると、当然その分の料金がかかってくる訳です。
そうならない為にも、形のある段ボールにキチンと入れ込むことが大切になります。
引っ越し距離は、単純に引っ越し元から引っ越し先への距離です。
県外などの場合は有料道路代金、ガソリン代金がかかりますので、その分が上乗せになります。
1人暮らしで人員分を減らす!
家族単位の引っ越しでは不可能ですが、1人暮らしの場合は「自分自身を人員に含んで安くして欲しい」と言う依頼を受けてくれる業者もあります。
もちろん、大物を運ぶ時は相当な苦労が必要ですが、そこはご自身の価値観の問題になります。
1人暮らしで極めて荷物が少ない場合は、トラックではなくミニバンでやってくるケースも少なくなく、その場合の業者の人員は1人と言うケースも少なくありません。
繁忙期であれば、業者も願ったり叶ったりと言ったところですので、あからさまな拒否はしないでしょう。
家族単位の場合は形の無いものを自分で運ぶ
先述した形の無いもの、自転車やタイヤなどはなるべく自分の車で運びましょう。
これだけでも価格は大きく変わります。
また、荷物のまとめ方として良く勘違いするのが部屋ごとの荷造りです。
実はそういう風にまとめるよりも、物の種類で分けた方が積み込みがし易く安価になります。
例えば割れ物は台所だけではなく、全ての部屋の割れ物を1つにまとめて入れるのがおススメです。
この方法は破損のしにくさにも繋がります。
見積もり担当者の実態は?
全ての業者が同じと言う訳ではありませんが、基本的に作業員と見積もりセールスなどのスタッフは完全に分離しています。
中には実際の引っ越し経験がない営業がやってきて見積もりをする場合も多く、当日作業員との間でキチンと横の連絡がいっていない場合があります。
こうした揉め事があると、時間を大幅にロスしてしまい予定通りに進まないケースもあり注意が必要です。
営業は、自分の成績に通じるので成約前は比較的簡単に割引をします。
ですが、実際の引っ越し実態と大きくかけ離れている場合があり、当日にシッチャカメッチャカになってしまう可能性があります。
メモを取る、録音することが大事
営業マンと作業員の間で意思疎通が出来ていない場合があると言う状態を避ける為には、成約前からメモをとったり、録音を録りシッカリ証拠を残しておきましょう。
また面倒がらずに、一通り見積もりが終わった後に再度営業マンと荷物の確認をしましょう。
営業マンがトラックの大きさや、人員の人数に関して口にした場合は再確認する事も大切です。
更に、当日変更がないか、変更があっても価格は変わらないかを確認します。
自分で出来る事は自分でやる事を伝える
遠方に引っ越しする人は無理ですが、近隣への引っ越しの場合は出来る限り自分でやると言う立場をハッキリさせましょう。
当然、見積もり前に自分で運べるものや荷造り出来る分はしておき、営業マンに見せることが大事です。
また、捨てる事が出来るものは極限まで捨てておきます。
物を大切にすることは大事ですが、いつまでも不要なものを持っていた為に引っ越し代金が高くなるのはバカバカしいと言えます。
加えて買い換える事が出来るものは出来る限り買い換えましょう。
家具や大物電化製品は引っ越し屋に運ばせるよりも、購入した先で日を合わせて搬入してもらった方が安全で安価です。
見積もりだけではなく指示書を見せてもらう
見積もりをすると同時に、写し紙で「指示書」が出来上がっている筈です。
この指示書は、当日の作業員用のもので、運ぶものや時間、人員数など細かい指示が書いてあります。
この指示書を見ると、話をした内容と違っているケースがままあります。
真の意味で本当の作業はこの中に書いてあると言っても過言ではありません。
指示書を見れば、実際はどんな引っ越しになるかが明白になります。
何でもするのは何でもお金がかかるから
引っ越し業者は、営業マンも、当日作業員も急に運んでほしいものや、様々な要望を伝えると、大抵は受けてくれます。
「ああ、サービスがイイんだな」、「親切だな」と思うかも知れませんが、それは大間違いです。
どれほど細かい依頼でも、「ついで」であったとしても、常にお金がかかるようになっています。
引っ越し業者において「タダ」のものはまずないと考えて良いでしょう。
引っ越し後の掃除や、ごみ捨てなども簡単に引き受けてくれますが、シッカリ高額の料金を取られます。
後で、文句を言っても「タダとは言ってない」で終わりです。
確かに料金がかかるとは言っていないかも知れませんが、「タダ」とも言っていません。
依頼が増えれば料金が増えるのは普通のことです。
ましてや電化製品などを捨てると言ったことになれば、「タダ」のはずがありません。
こうした事は慎重にも慎重を重ねて依頼しましょう。
見積もりのみを信じると痛い目を見ますので注意することですね。
まとめ
ここでは、引っ越し業者に依頼した場合の、見積もりを取る注意点に目を向けました。
高くなるのも、安くなるのも、ある程度は自分自身次第だと言える訳です。
少しでも安価に抑えたいなら、自分で出来る事は全部自分でやると言う事が大切です。
相手は引っ越しのプロであっても、ユーザーの方が偉いのだと自覚してツッコむべきところはしっかりとツッコんでいきましょう。