旅館や料亭、人の家の玄関で盛り塩が置いてあるのを見たことがある人は少なくないでしょう。
盛り塩が何を意味するのか、今では知らない人も多いでしょうが、引っ越しをする機会にやってみてはどうでしょうか。
ですが、正しい知識と正しい方法を用いなければあまり意味を成しません。
今回は引っ越し先で盛り塩をしよう!正しい置き方とは?などの情報をお送りいたします。
盛り塩の意味とは?
新築ならともかく、賃貸の物件と言うのはそれなりに因縁があるものです。
大抵は事故物件ばかりが取り沙汰されますが、人の念と言うものは事故物件でなくても残っているものです。
もちろん、その物件で人が死んだり、自殺したりと言う事故物件も思ったより少なくありません。
事故物件の告知義務は、間に別の住人がいた場合に効力は失われます。
引っ越しをしてから何となく嫌な感じがしたり、誰かに見られているような気分になったりしたら要注意です。
また自分自身や家族などに体調不良や事故、不幸なことが起きたりした場合は更に注意が必要になります。
こうしたケースの場合、その土地や建物は気が乱れていると見て間違いありません。
これは事故物件ではなくても良くあるケースです。
しかし、こうした因縁は正しい知識で盛り塩を行いお清めを行えば改善します。
塩には清浄作用や浄化の力があり、正しく用いれば不浄の場にも効果があります。
塩は何でもいい?
塩は基本的にどんなものでも構いませんが、本来は神社などに売られている祈祷した塩を使います。
とは言っても、盛り塩は神道の儀式と言うよりは陰陽道に由来するものですので神社の塩でないとダメと言う事もありません。
アジシオや化学塩ではない場合、岩塩やあら塩で大丈夫です。
盛り塩に使う皿は白い無地のものを用意して下さい。
通常は神棚に使用されているようなものですので、ホームセンターの神棚コーナーに行けば買えるでしょう。
盛り塩を置く場所
まずは引っ越し先の玄関に置きます。
こうしたものは引っ越し前の荷物が入っていない状態で行います。
玄関は悪いものも良いものも招き入れてしまうものですので、盛り塩で悪いものが入ってこないようにしましょう。
玄関には両脇に配置すると良いでしょう。
また、不浄とされるトイレ、鬼門がある北東(丑寅)の方角にも置くとより効果的です。
鬼門は、鬼が出入りする方角と言われており、万事に忌むべき方角なのです。
また、裏鬼門と言われる南西(坤)の方角に置いても良いですね。
トイレの場合は、入口の外に置く方が好まれます。
更に台所にも置くと火元が鎮まるので火を使う台所にはピッタリです。
部屋の四隅に置くと言う話も良く聞きますが、これは邪気が既にある場合、檻のような役目になってしまい邪気を留めてしまう事になるので止めておいで下さい。
盛り塩をする方法
まず、引っ越し先の掃除を徹底的にしましょう。
掃除機をかけた後、塩をひとつまみ入れた水で床や窓、壁も水拭きをします。
その後、お風呂(引っ越し先はNG、銭湯などで)に入り、自分も清めます。
自分を清めたらいよいよ盛り塩をします。
白い無地のお皿に塩を出し、清酒などで湿らせて円錐形にします。
お酒が買えない年齢の人は水で濡らしても構いません。
ただ、あら塩は水分を含んでいるのでお酒出ない場合は形が作られれば特に濡らす必要はありません。
塩を盛った後は、お参りをして下さい。
いつ交換するべき?
盛り塩は同じものをずっと置いておくと意味をなさなくなります。
では、いつ交換すれば良いのでしょうか。
大抵は2週間前後で交換するケースが多いようです。
使用した塩は家の前の道にまいて下さい。
設置した全ての盛り塩をずっと置いておく必要はないので、交換するタイミングで玄関の両脇以外の盛り塩は全て処分して構いません。
玄関の分だけはずっと続けておくと効果的です。
悪いことが起きてから盛り塩をすると部屋の四隅に置く場合と同じで邪気を家の中に封じ込めてしまうケースがあるので注意しましょう。
塩を捨てたら少量の塩(新しいもの)の入った水で、お皿を洗い玄関に打ち水をして下さい。
更に玄関周りをシッカリ水拭きで掃除します。
その後、最初にした時と同じくお皿に塩を盛り、清酒で濡らして円錐形を作って下さい。
盛った後は、最初同様「悪いことから守ってくれるように」お参りして下さい。
こうした習慣づけはスピリチュアルな意味以外にも、人の生活に活気をもたらしてくれると言う効果があります。
まとめ
今回は引っ越し先で盛り塩をしよう!正しい置き方とは?などの情報をお送りしました。
せっかくの新生活、住み始めたら何やら気配がおかしい、意味なく体調が悪い、気持ちが妙にしずむ、そんなケースは少なくありません。
そうならない為にも盛り塩をするのが効果的です。
盛り塩が何を意味するのか、今では知らない人も多いでしょうが、引っ越しをする機会にやってみてはどうでしょうか。
その時は正しい方法で行うようにしましょう。