遠方、つまり長距離の引っ越しと言うものがあります。
働く人にとっては、遠方へのかなり大変な作業になると考えているのではないでしょうか。
確かに人数的には最少人数で向かう必要があり、楽とは言えません。
今回は【働く人必見!】遠方への引っ越しはどんな感じ?などの情報をお届けしていきます。
遠方、遠距離とはどの位から?
引っ越し業者にとって隣県は「地元と同じ」と言う考え方をします。
300km前後からようやく中距離と呼ばれるようになり、500kmを超えて初めて長距離、遠方と言われます。
高速道路を使用すると東京ー大阪間がちょうど500km前後になります。
ちなみに関越道路を使うと石川県辺りも500km圏内です。
300kmは愛知県あたりですので、東京出発、愛知県下ろしは中距離と言う事で、日帰りで手当ても出ません。
遠方手当が出るのは500kmを超えてからですので、かなり厳しいと言わざるを得ません。
500kmはトラックで何時間かかる?
では、500kmと言う距離は荷物を積んだトラックで何時間かかるのでしょうか。
これはトラックによるとしか言えません。
アクセルをベタ踏みでも90kmしか出ないトラックもありますし、ターボ付きで早いトラックもあります。
大抵、1.5tや2t、3tのトラックは遅いと言われています。
早いのは4tからですが、それでもトラックは乗用車の様に自由自在にスピードが出るわけではありません。
4tでも勾配の下りを利用してスピードを乗せるしかありません。
そこで、今回は4tで行くと言う設定で考えてみましょう。
500kmは約105kmのスピードを保ち、1度も休憩しなければ約5時間前後で到着します。
ただ、これは高速がゴールとしていますので、それから引っ越し先を探さなければなりません。
知らない土地ですので、引っ越し先を見つけるまではそこそこ時間が掛かります。
ですので、約6時間強は到着に掛かると見ておかないといけません。
遊ぶ暇なし
遠方、遠距離と言う事でアルバイトなどで初めて行く人は勘違いして現地で少しでも時間があると思い込んで着替えを用意してくる人もいますが、遊んでいる暇はなさそうです。
そもそも、アルバイトにトラックは運転させませんし、今では4tを運転する為には中型免許が必要です。
つまり、ドライバーは1人で優先事項はドライバーに選択権があります。
多くの人は夜に走りたがります。
つまり、昼間に積んだ荷物でも、すぐに現地へ向かうのではなく、夜になるまで待ってから出発するのです。
しかも、20時~22時あたりに出発するケースがほとんどです。
21時に出発すれば午前3時には現地に着くので、その近場の広いところを探してトラックで仮眠をとります。
荷物の下ろしは午前8時、9時頃からスタートなので約5時間程度は仮眠がとれます。
荷物を下ろした後はへとへとの状態ですが、4tの荷物の下ろしですので、午後の3時、4時になっている可能性があり、すぐに帰らなければいけません。
と言うのもその時使用しているトラックは次の日も使用するからです。
流石に帰りは疲弊し切っているので、休憩なしで帰る事が出来る人は少ないので、休み休み帰る事になります。
500km圏内ですと仮に15時に出たとしても、帰り着くのは22時、23時と言ったところです。
そんな時間に帰っても翌日も朝の5時、6時から仕事ですのでかなりハードです。
食べ物はご当地ものを食べられる?
では、せめて食べ物くらいはご当地ものをと思うでしょうが、大きいトラックに乗っている状態ではどこの店にも入る事が出来ません。
トラッカーは基本的に遠距離、遠方の場合は高速道路のパーキングエリアかサービスエリアを利用するのです。
ですが、実はこういったところの方が純粋にご当地ものがあったりします。
行きは無理でも帰りには何度か休憩をはさむので楽しむ事が出来るかも知れません。
遠方引っ越しの注意事項
遠方の引っ越しに行く際に注意しておくべきことがあります。
タオルやTシャツなどは複数枚持っていきましょう。
引っ越しの仕事は真冬でも汗だくになるので、気を付けておきます。
行きは休憩をいれないドライバーが多いので、喉が渇いても良いように水筒を持っていきましょう。
流石に自分だけ飲むと言う訳にはいかないので、紙コップを複数持っていきドライバーにも上げましょう。
また、ドライバーが起きているのに助手が寝るわけにはいきません。
と言う訳で、眠気覚ましにガムや栄養ドリンクなどを持っていくと役立ちます。
ドライバーの中には寝ていてくれた方が良いと言う人もいますのでその場合は遠慮なく寝てしまいましょう。
まとめ
今回は【働く人必見!】遠方への引っ越しはどんな感じ?などの情報をお届けしました。
遠方、つまり長距離の引っ越しですが、これはかなり大変なものです。
働く人にとっては、遠方の引っ越しは行き返りの往復路だけでも大変だと言えます。
しかも、荷物は引っ越し荷物と言う事で現地での作業は決して楽ではないと判ったのではないでしょうか。